中国からの視察団の皆さんに「中目黒どろんこ保育園」を訪問いただきました。
2018.02.01
2018年1月17日、中国より「日本幼教訪学団」の皆さんが中目黒どろんこ保育園を視察に訪れました。メンバーは、日本の文部科学省に当たる中国教育部の職員や中国各地の幼稚園園長、建築家、玩具メーカー、幼稚園経営を計画中の投資家など総勢24名の方々です。当日の様子をお伝えします。
日本と中国の「官民」が一体となり、これからの保育について熱く語りあいました!
急速な経済成長を遂げ、「わが子に良い学歴を」と教育熱も高い中国。子どもたちは常に厳しいプレッシャーにさらされているといいます。一方で、この10年ほど、知識偏重だった教育への反省も高まっているのだとか。今回の訪問団の皆さんも、どろんこ会が目指す「にんげん力を身につける保育」の理念と実践方法に関心を持ち、どろんこ会グループを訪れてくださいました。
当日は、中目黒どろんこ保育園の設計を担当した建築事務所「ユニップデザイン」代表・房前寿明さんのプレゼンテーションからスタートしました。房前さんは、中目黒どろんこ保育園の他、一宮、東寺尾など、どろんこ会グループの7つの保育園の園舎設計を手掛けています。中目黒どろんこ保育園は昨年の「グッドデザイン賞」を受賞しています。
プレゼンでは、その土地ごとの地形や草木を活かして園舎、園庭を作ってきた実例を解説。訪問団の皆さんは熱心に聞き入っていました。
続いてどろんこ会グループ代表の安永がプレゼンテーションを行いました。
「子どもたちの自主性を尊重する」
中国の皆さんにも関心の高いこの理念を実践するために、どろんこ会の職員が日々どのように子どもたちと接しているのか。従来型の幼児教育との比較もまじえながらのプレゼンは1時間ほどにおよび、訪問団の皆さんは熱心にメモを取り、質問もたくさん飛び交うなど白熱した雰囲気となりました。
最後に目黒区子育て支援部 吉田武広課長にご登壇いただきました。
中目黒どろんこ保育園は、目黒区立保育園の民営化事業として誕生した園です。首都圏全体で保育園不足が社会問題となる今、目黒区も例外ではありません。保育行政の抱える課題、民間企業に運営を任せると決断した経緯、どのような基準でどろんこ会が選ばれたのか、などについてもお話をいただきました。
その後は、質疑応答へ。
「これまでどろんこ会を経営してきて、一番大変だった出来事は?」
「園内に防犯カメラは設置しているか?」
「人口の多い中国では、幼稚園は園児数200人、300人と大型になる。どろんこ会の運営を適用することはできるだろうか?」
「各園には事務スタッフは何名ほど置いているのか?」
「日本の保育園・幼稚園に天井高の規定はあるのか?」
「防火扉は何メートル間隔で設置しているのか?」
と、それぞれの専門領域によって、質問の内容もさまざま。皆さん積極的に手を上げ質問されていました。
プレゼンテーションの最後にはサプライズが!
実は、プレゼンのあとに、ちょっとしたサプライズがありました。なんと、訪問団の皆さんが安永に記念の盾を用意してくださっていたのです。これには安永も非常に驚き感激していました!盾を持って、代表の中国教育部 賀さんとともに、笑顔で記念撮影。
その後、一行は園内を見学。あいにくこの日は雨だったため、室内で遊ぶ子どもたちの様子をガラス越しに見学しました。やはり皆さん子ども好き。思わず笑顔がこぼれます。
最後に、全員で記念撮影。これにて解散、のはずが、その後も熱心な視察団の方から「まだ訊きたい」と安永を囲んで追加の質問会に。安永も真剣に答えます。
大変熱心に視察をされた皆さん。「子どもたちにとって最善の保育とはなにか」というテーマに国境はありません。今後、中国での教育行政、そして幼稚園経営にどろんこ会のメソッドが活用されることがあれば幸いです。
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