【職員インタビュー】設計士から転職。「自分を変えたい!」と飛び込んだ保育の世界
2018.03.08
岩切どろんこ保育園の保育士、本田浩介さんは、『元構造設計士』という異色の経歴の持ち主。保育活動に加え、飼育している動物たちの小屋や遊具を作るのに大活躍しています。そんな本田さんに、転職の経緯や保育士という仕事の醍醐味などを語ってもらいました。
保育士は「誰かの役に立っている」という実感を持てる、やりがいのある仕事
―なぜ構造設計士という専門職を辞めて、保育士に?
子どもと関わる仕事が、小さなころからの夢だったんです。でも昔は、男性保育士というのは「まれ」だったし、人前に立つのが苦手で物静かな性格上、自分は保育士に向いていないと思い、諦めていたんです。だけど、建築の仕事をしながら、モヤモヤとした感じがずっと残っていて、やっぱり挑戦しよう!と。「自分を変えたい」と、構造設計士の仕事はスパッと辞めて、専門学校に入り直しました。
―苦労はありましたか?
まず、人の目が冷たかったことです。保育士になろうとしている20代後半の男性というのは異色ですから。資格取得後、最初に勤めた保育園でも「お昼寝の後に乱れた髪をきれいに直してくれない」「子どものシャツがズボンからはみ出したままになっている」など、「男性保育士だから気が利かない」と保護者から指摘されたこともありました。ひとつひとつ、クリアしていかねばなりませんでした。
―今は、髪の毛を結んであげたりするんですか。
もちろんです!女の子の長い髪の毛も、ぱぱっと整えますよ。でも、三つ編みはいまだに苦手ですが……。
―その後、どろんこ会へ移ってこられたのですね?
はい。世の中の一般的な保育園では、子どもの安全のために冒険はさせない。アレルギーの子がいるから動物は飼わない。自分は生き物が好きだったから、アレルギーの出ないような魚やイモリといった小動物を、自分のクラスだけいっぱい飼っていましたけどね(笑)。10数年保育の仕事を続ける中、より自分の目指す保育を実現できる場を探していました。そのタイミングでどろんこ会に出会ったんです。生き物を大切にし、畑を耕し、たくさん外へ出かけて自然と触れ合うという保育に魅力を感じました。自分に合っている職場だ!ってね。
―ここで働いてみて、感じることは?
「ダメ」と言わない保育なので、子どもたちはのびのびしていると思います。ついつい口や手を出したくなるところをぐっと我慢して、子どもたちの自主性を重んじています。保育士にとってはそれが難しいところでもあり……日々、悩みながら保育に取り組んでいます。
―園庭や室内の遊具に加え、動物小屋も本田さんが作ったとか。構造設計士の腕の見せ所ですね。
いや実は、元設計士だから、と任されたんですが、構造設計士のころは実際、自分が手を動かして大工仕事をしたことはなかったのです。ハマったのは、ここに来てからなんですよ。
木製の遊具は耐久年数が4~5年なので、どんどん更新しないといけません。これからも、もっと本格的な遊具作りに取り組みたいです。たくさんいる家畜たちに地域の人もふれあえるようなコーナーや、いつか自分で園舎の設計もできたらな、という夢も持っています。
―保育の仕事の醍醐味は?
子どもたちに「ありがとう」とか「先生だいすき」って声をかけてもらえることが、一番嬉しいです。
建築の仕事も、確かに人の役には立っているんだけど、その実感を得られなかったのだと思います。だけど、保育の仕事は、子どもたちに元気をもらえる。体が動くかぎり、ずっと現場で、子どもたちと関わっていたい。私は、おじいちゃん先生を目指しています!
職員たちが手作りした遊具が充実!岩切どろんこ保育園
岩切どろんこ保育園には、職員たちがアイデアを出し合い、実際に手を動かして作った遊具がたくさんあります。保育士たちも、子どものようにクリエイティブな能力を発揮しています!
ここでなら実現できる!そんな環境があります。
どろんこ会は、あなたの「やってみたい!」を応援します。
新卒・中途問わず、想いのある方からの応募をお待ちしています!