日高どろんこ保育園「子どもの興味から始まる保育」
2021.11.01
#保育園
【宝石・アクセサリー制作】
先月行われたどろんこ祭り以降、子どもたちは宝石に興味を持っています。子どもたちの目に見える場所に写真を掲示し、宝石やアクセサリーが作れる環境を整えました。
興味を持った子どもたちが集まり、作りたいものをイメージしながら自由に作り始めます。
友達や年上の子どもの真似をして作ってみようとする子どももいます。右の男の子は、向かいに座っている子どものカラフルなアルミホイルを真似して作ろうとしていました。
「それ、どうやったの?」と友達に尋ねます。「カラーペンで塗ったんだよ。きれいでしょ」作り方を知り、さっそくキラキラアルミホイル作りに取り掛かりました。
「できた、見て!キラキラしてる!」嬉しそうな笑顔で友達や先生に自慢をしていました。
【ストーンアート】
宝石作りで石にアルミを巻き宝石を作っていた子どもの姿から、次は園庭に絵の具と石を用意してみました。保育者が準備をする様子を見て「なにしてるの?」と興味を持った子どもが集まり、好きな色を作って石に色をつけ始めました。
「その色だと石と一緒じゃん」「この色がいいの!好きな色に塗るんだから、いいんだよ、これで!」石の色について、お互いの意見をぶつけ合い、意見交換をします。表現遊びだけでなく、相手の気持ちに直接触れる機会となりました。
石と石を組み合わせていろいろな形を作っていると「これどんな形に見えるかな?」保育者と子どもで連想ゲームが始まりました。
「鳥かなあ?それともうさぎかな?」女の子が悩みます。「目を描いてみたらどう?」保育者が提案してみました。「そうだね!」と絵の具で目を描き足してみました。
「あ!わかった!ネズミだ!」目を描いたことで、イメージがはっきりしたようです。「チュウ、チュウ!」できた作品をネズミのように動かし、嬉しそうでした。
この2つの活動はどろんこ会の求める6つの力の中の「全ての人との関わりから判断。行動を身につける」「活動を選択し、自分で考えて行動する」「感じたこと・考えたことを表現する」に結び付いた活動となりました。
想像した形を作るために必要なものは何か、手順はどうするか、分からないことを人に尋ねたり調べたり、1つの遊びの中でも試行錯誤が生まれたりします。時には思いがぶつかり、喧嘩になることもありますが、こうした経験が子どもを育てていきます。
今後も10より100のホンモノ経験ができるよう、今ある子どもの姿から環境を考えていきたいと思います。
文:日高どろんこ保育園職員
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