発達支援つむぎ 生田「街のパン屋さんでお買い物」

2022.12.09

#発達支援

こんにちは。発達支援つむぎ 生田ルームです。今回は、年中のSさんが街のパン屋さんに買い物へ行った時の様子をお伝えします。

つむぎ生田ルームではお馴染みの街のパン屋さんですが、Sさんにとっては、はじめて行くお店でした。

スタッフ:「お店に入ったら『こんにちは』って挨拶しようね」

Sさん:「はじめて行くところだから、はじめましてだよ」

スタッフ:「あ、その通りだね。」

パン屋さんに入店すると宣言通り「はじめまして」と挨拶することができました。

この日の予算は500円です。1個60円~400円程の沢山あるパンの中から、子どもたちが何を選ぶのかスタッフは楽しみに見守りました。

(見守るスタッフの心の中)

  • どんな組み合わせにするのかな?
  • 何個選ぶかな?予算内で選べるかな?
  • 手で商品を直接触ってしまわないかな。

そんなスタッフの心境はよそに、Sさんは「これ!」「これ!」と指をさして迷うことなく2つのパンを選びました。明太子フランスパンとうさぎの形をしたパン。トングを上手に使ってスタッフがもつトレイまで運ぶことができました。

パン屋で買い物
パンを選ぶ子

さて、予算500円以内で買い物をすることはできたのでしょうか?

Sさんは、自分の財布をみて「どうしたらいい?」とスタッフに確認しました。実は、Sさんのお財布の中には500円玉が1枚ではなく、100円玉が5枚入っていたのです。これはお母さんのアイディアで、Sさんがお金を出す際に何枚出すか考えられるようにと「100円玉5枚」を用意してくれていました。

もし、500円玉1枚しかお財布に入っていなかったら、その時は何と言っていたのでしょうか。何も言わず、考えたりせずにお金だけ出していたかもしれないですね。

スタッフと一緒に1枚ずつ100円玉を確認しながら、店員さんに渡し、無事500円以内でパンを購入することができました。

レジでお金を支払う子ども

さあ、いよいよ自分で買ったパンを食べる時間です。味はいかがだったのでしょうか?

「明太子フランスパン硬い!」

思っていたよりも硬く、食べるのが難しかった様子です。後で、お迎えに来たお母さんに選んだパンの話をしました。

「明太子フランスパン」、それはお母さんが好きなパンだったそうです。

パンをほおばる子ども

街のパン屋さんへ買い物に行くことで、このような姿を見ることができました。

  • 公共の交通ルールを守って歩く姿
  • パン屋の店員さんに挨拶をする姿
  • 買い物で物とお金のやり取りをする姿
  • 自分の好きなパンを選ぶ姿
  • 地域と交流する姿

そして、子どもの心の中にはいつも大切な人の姿があること。

お母さんの好きな明太子フランスパンを選んだSさんと、Sさんのために100円玉を5枚用意してくれたお母さん。Sさん親子の関係が何よりも素敵だなと思いました。

今後も、体験を通じて子どもたちと活動の幅を広げて、いろいろな姿を見ていきたいと思います。

下記リンクからインスタグラムにアクセスすることができます。ぜひ、ご覧くださいね。

つむぎ生田ルームInstagram

文:発達支援つむぎ 生田ルーム スタッフ

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