発達支援つむぎ 新羽「今年も梅シロップ作りに挑戦」

2022.07.29

#発達支援

発達支援つむぎ 新羽ルームでは、毎年梅シロップ作りをしています。暑い日が続き、梅雨明けの発表を今か今かと待ちわびる頃、ビジターコースの子どもたちは、今年も梅シロップ作りを行いました。

昨年は梅を洗うところからでしたが、今年は材料を買いに行くところから挑戦しました。近くのスーパーに行く道中では買うものを話しながら歩き、到着すると「おかあさんはこうする」と言いながら、かごとカートを自分たちでとって店内に入り、梅シロップ作りに使う氷砂糖と黒糖を探しました。

品物を見つけると勢いよくカートを手放して「これ?これ?」と様々な種類の砂糖の中からシロップづくりに使う砂糖を選びました。レジに行き、お会計ではお金を渡してお釣りを受けとり忘れる場面もありましたが、最後は無事にお釣りを受け取り、砂糖を自分たちのリュックに入れていました。普段おままごとで買い物ごっこをしていますが、実際に商品を渡してお金を払い、おつりを受け取って商品を袋に入れる流れを経験することで社会経験や地域の方との交流になり、店員さんと挨拶やお金のやり取りをすることで社会性の向上につながります。

レジでお金を払う子どもたち

いよいよ梅シロップ作りの日です。子どもたちと一緒に、梅シロップ作りに必要なものや手順を確認しました。写真を切って貼ったり、梅の木の絵を描いたり、見出しを書いたりとそれぞれの方法で梅シロップ作りへの意識を高めていきました。その後、梅を洗う人、拭く人、瓶に梅を入れる人、砂糖を入れる人と自分で役割を選び、役割分担をしてから梅シロップ作りに臨みます。

手順を確認する様子

梅の実を水で洗い、キッチンペーパーで水気を拭きとります。「優しくやるんだよ」「これでいいかな?」等と子ども同士でやり方を確認し合い、作業を進めていきます。梅の実と砂糖を交互に入れていく場面では、友だちの作業をじっと見守ります。役割があることで自分の役割を責任もって行うこと、相手の役割に注目し見守ることや順番を待つことにつながっていきます。

梅の実を拭く子どもたち

入れ終えると、カレンダーを見て梅シロップを味見する日を全員で決めました。週が明けてからも「梅シロップ見たい」「お砂糖溶けたかな」等と子どもたちから梅シロップを気にする声が聞かれました。

梅シロップ作りを毎年行うことで季節感を感じられるとともに、自分たちで作ったという達成感や完成を待ちわびる期待感、食したときの満足感を味わえる食育につながります。また、昨年と同じ活動をすることで、活動への取り組み方や役割分担の様子で子どもたちの成長が見られました。約1か月後の梅シロップの完成を楽しみに待ちたいと思います。

文:発達支援つむぎ 新羽ルーム職員

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