木枯らしが吹き寒い毎日、今年最後の月がやってきます。毎月の身長体重測定の結果を見るたびに、随分成長されたお子様にご家族もほっとされていることと思います。寒いなかでも子ども達の声を聞くと私達も元気をもらいます。
風邪やケガには十分注意して笑顔で元気に今年を乗り切りましょう。
当グループでは、生きていくために必要な食べ物に「食らいつく意欲」、そして「噛む力」を育むことを食育方針のひとつに定めています。食育をおこなううえで〝健康な歯〟が必要であることは言うまでもありませんが、健康な歯を保つことは体の健康や成長に長く影響するものでもあります。
歯を健康に保つためには歯磨きが欠かせませんが、近年乳幼児の「歯磨き中の事故」が全国でも数多く報告されるようになっています。消費者庁の調査によると、6 歳以下の歯磨き中の事故は、2016 年から 2021 年の 5 年間で 120 件だったとのことです。歯磨き中は〝喉突き〟のリスクがあり、神経や血管を傷つけるだけでなく、重症化した場合は手術の可能性もあります。
また、歯磨きに限らず、割り箸の喉突き事故にも注意が必要です。街中でも縁日や飲食系イベントの再開で、食べ歩きする機会も増えてきています。過去に「綿菓子の割り箸を咥えたまま走っていた男児がうつぶせに転倒し、その後死亡した事故」がニュースでも話題になりました。割り箸や歯ブラシを咥えたまま歩く・走ることは命にかかわる危険な行為ですので、十分に注意しましょう。
歯磨きは所定のベンチに座って行っています。歯ブラシを咥えたまま歩いたり、ふざけたりしてケガをすることのないように注意深く見守っています。最初から無理に磨いたり磨かせたりすると「歯磨き嫌い」になってしまいますので、年齢や個々の成長に合わせて段階的に進めています。
そして何より「上手に磨けたね」の一言が次の歯磨きにもつながるため、最後に「必ず褒めること」を励行しています。
注)1 歳児クラスの 1 月 1 日より歯ブラシをご持参いただきます。また、毎月 1 日に新しい歯ブラシをご持参いただいています。
ノロウイルスによる胃腸炎は11月ころから増え12月から1月にかけて流行のピークです。感染力が強く少量でも感染します。熱が出て、突然の嘔吐で始まり、続いて腹痛や下痢なども起きますが、比較的軽く1~2日続いた後に治ります。
一方その後(2月頃)から流行するのがロタウイルスによる胃腸炎です。
この病気は、突然の激しい嘔吐と黄白色下痢便が長い間続くため、脱水症状やけいれんを起こしやすいなど乳児にとっては注意する病気です。嘔吐はしばらく続き、何を口にしても吐いてしまい、さらに嘔吐が治まらないうちに、激しい下痢が1日に十数回も続くことがあります。
脱水症状を回避するために、水分補給が大切です。
保育園ではおむつケアがきちんとできる場合は下痢をしていても通園できます。この場合、おむつ処理をする大人がよく手洗いをすることが大切です。更に乾燥し浮遊するウィルスもいるので処理は手早くし、換気やうがいを励行・罹患児発生時の次亜塩素酸消毒が鍵となります。
当法人は、戸外活動を通じて地域の方や異世代との交流を図っていますが、いちばんはお子様の心身の発達を目的に、より多くの時間を戸外で過ごせるよう心掛けております。その理由の一つが“日光浴”です。日光を浴びることで“セロトニン”という物質が体内に生成されます。セロトニンは『幸せホルモン』と言われ、気持ちや体調の安定に深いかかわりがあるとされています。毎日、一定量以上の光を目から取り入れることで、自身の体内時計が整えられるとセロトニンの分泌が促され、活動や休息のリズムが取り易くなります。曇りや雨の日は、晴れの日に比べ光の量は少なくなりますが、少しの時間戸外にいる事でもセロトニン分泌効果が期待されることから、“雨の日散歩”や“雨の日でも縁側給食”を実践しています。戸外活動は、夜ぐっすり寝る為にも、気持ちを落ち着かせて過ごす為にも必要不可欠な活動なのです。
「園だより」や「ちきんえっぐだより」など各施設からのおたよりは、各施設ページからご覧いただけます。